大麦の作り方

大麦の種まき

投稿日:2019年7月11日 更新日:

大麦は乾燥した土と、冷たい空気のあるところで育ちます。日本では、冬はムギを育てるのにちょうどよい季節です。

大麦は痩せた土地でも育つ生命力を持つため、小麦や米などの栽培が難しいような地域でも作ることができる農作物です。

一言で「大麦」といっても種類があり、適切な気温・土の性質も違います。

東日本以北では皮が種子に強く密着して脱穀がしづらい皮麦が育てられ、西日本でははだか麦が主流です。

大麦の品種ごとの種まきから育て方などを見てみましょう。

春まき型品種と秋まき型品種

もともと、大麦には、「春まき型」の品種と「秋まき型」の品種の2種類があります。

「秋まき型」の品種は、寒さを感じることによって発芽のタイミングが決まる大麦なので、逆に寒さを受けないと発芽しません。

「春まき型」の大麦の場合は寒さを受けなくても発芽します。

日本ではすべて春まき型品種の大麦が栽培されています。秋にまかれるのも春まき型品種です。

北海道では雪解け後の春に種まきして、8月に収穫します。

本州以南では、大麦は米の二毛作の裏作として栽培されているので、お米を刈り取った後、秋に種まきをします。

10月、畑を耕して、水はけを良くするために溝を作ってから種をまきます。

いつ種をまくか

大麦はいつ種をまいたかによって、収穫に大きな影響がでてきます。

種まきが早いと、芽が出たり、苗が育つのには良いのですが、過剰生育になったり、オオムギ縞萎縮病の発生原因になったりします。

また、凍霜害を受けやすくなります。

しかし一方で、種まきが遅れると、発芽や苗の成長がかんばしくなくなり、オオムギ斑葉病、コムギなまぐさ黒穂病などの病気が発生しやすくなります。

したがって、適切な時期に種まきをすることがとても重要になってきます。

種をまく深さ

種をまく時、深さにも注意が必要です。 

種をまく深さが深すぎると、ちゃんと芽が出てこなかったり、苗の成長がうまく行かなくなったりします。

種をまく深さが浅すぎると、寒さでやられたり、ちゃんと水を吸い上げられずに乾燥してしまったり、鳥に食べられたりします。

適切な種まきの深さは3センチから5センチ位です。

発芽の目安

大麦は種まきをしてから、毎日の平均気温を足していった合計が100℃を超えると発芽すると言われています。

だいたい、二週間ほどで芽が出てきます。

大麦の収穫

大麦は穂が出てから約40日くらいで収穫時期がやってきます。

緑色をしていた穂や茎が、麦独特のきれいな黄金色に変化するので、目視による判断も可能です。

大麦の粒を一つ取ってみて、爪で潰すと、弾力がなく米粒のように硬くなっているかも確認してみましょう。

水分測定器を使える場合なら、大麦の粒の部分で30%以下になっていることが条件です。

収穫タイミングは早くても遅くてもよくありません。

早すぎると実が入らない状態の穂が多くなったり、逆に遅すぎると穂折れの原因になります。

また、品種と栽培方法によっては、梅雨など雨の多い時期と収穫期が重なることもあります。

大麦は乾燥状態を好み、雨に濡れると作物として使い物にならなくなることがあります。

外皮の中で種子が育った状態で大雨にあたってしまうと、穂の中で発芽してしまう場合があり、品質が極端に低下してしまいます。

穀物の栽培は「種まきと収穫」が最も大切な時期だと言われており、とくに収穫時は作物の品質に大きな影響があるので、十分な注意が必要になります。

生命力が高く自然災害や病気にも強い大麦ですが、収穫の際に必要な知識はしっかりと備えておくことが大切なのです。

まとめ

痩せた土地で自然環境が厳しい地域でも栽培することができる大麦は、農耕の技術が進化していないような発展途上国でも育てることが可能です。

農地の面積あたりの収穫量も多く、非常に優秀な穀物だといえるでしょう。

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