大麦の作り方

麦ふみとは?

投稿日:2019年7月12日 更新日:

麦ふみとは、早春の寒い時期に麦の芽を足で踏む作業のことです。

1~2月頃行なわれます。

昔はこの時期になると家族総出で畑に出て一列に並び、少しずつ横にずれながら麦を踏んでいくという作業を行なっていましたが、大変な重労働でした。

麦ふみの効果

麦ふみは麦の苗の部分を踏むことによって、茎が折れ曲がったり、傷がついたりして、水分を吸い上げる力が弱まり、麦の内部の水分量が少なくなるため、寒さや乾燥に強くなります。

また、根の成長や増加を促進します。

また、霜柱が土を持ち上げて、根を傷めることを防ぐ効果もあります。

足で踏むことで浮き上がった土を押さえ、しっかり土に根を張らせ、まっすぐ伸びる丈夫な麦に育てることができます。

昔は人の足で行なわれましたが、最近ではローラーをつけたトラクターも使われるようになりました。

麦ふみの実施時期

麦踏みの実施時期は、本葉が3枚ほど出た頃に1度やり、その後、茎立ち前までに2回程行なわれます。実施する間隔は10日程度あけて実施します。

麦踏みと文化

麦踏みは穀物栽培の中でも非常に特徴的なものであり、育った芽を踏みつけるという一種独特な農作業の一行程です。

近代に入る前の昔の日本から現在まで麦踏みは行われ、「春の風物詩」としての文化的側面を持っていました。

麦踏みは体力がいらず簡単にできる農作業であることから、昔から時期が来ると子どもたちも駆り出され、村のいたるところで行われていました。

このように、麦踏みは早春の田園の風物詩でもあることから、俳句での春の季語としても認定されています。

昔の日本文学でも麦踏みが作品内で挙げられることも多く、和歌をはじめとした歌にも歌われる題材です。

麦は麦踏みによって踏まれて強く育つことから、「麦踏み」という言葉自体が精神性を併せ持ちます。

春の麦踏みは、日本文化・精神文化の一つとして親しまれているのです。

現代では、土に触れなくなった都会育ちの子どもたちのために、情緒的教育の一貫として農業体験が行われています。

米の田植えと共に、麦踏みも安全で楽しく作業できることから、人気の農業体験として各地でイベントが実施されているようです。

まとめ

最近では日本のパンづくりも本格的になり、原材料にもこだわりがを持つ職人やパン作りを趣味とする人も増えました。

また、稲作の農地に比べると格段に面積の少ない麦農場ですが、昨今のパン・雑穀ブームによって徐々に小麦・大麦を扱う農家が増えています。

麦栽培の体験イベントとしても全国的に行われ、麦踏みを始めとした麦栽培の歴史から実体験までを学ぶことができるのです。

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